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どこでも“映画館”第二幕!速報

 

 小倉魚町のつる平様に続く二幕目は、北九州市門司区大里戸ノ上にあるエフコープ大里店様に決定しました。

 日時:6月23日(土)24日(日)
      午前の部 ①開場/10:00
              上映/10:30
              終映/12:10
     午後の部 ②開場/1:00
              上映/1:30
              終映/3:10
            ③上映/3:30
              終映/5:10 

 会場:
エフコープ大里2Fホール(定員50席)
      北九州市門司区大里戸ノ上2-1-11
     電話:093-391-3579 

 お代:500円 

なお、来月5日お客様お住いの地域の公民館で、とお伝えしていました上映会は、7月6日に延期なりました。詳細は追ってお知らせ致します。

 

 

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東京上映報告

東京渋谷のマイクロ・カフェシアター、アップリンクファクトリーで開催されていた「特集・グループ現代」全18本のうちの1本として、期間中2回上映された『小梅姐さん』について、グループ現代の川井田Pより報告がありました。以下、川井田Pのコメントです。  

「『小梅姐さん』は、諸に集中豪雨に祟られました。
6日(日)の入りは7名(それでも良く来て頂いた思います)と2日(水)と併せて、16名という厳しい状況でした。
全体的には、800名でしたので、一日平均が100名弱といったところです。
まあ、今回は『内部被ばくを生き抜く』が中心でしたので、なかなか連動しにくかったのは止むを得ませんが、それなりに宣伝に動けなかったのが悔やまれます。』
  

それでも良く来て頂いた思います
川井田Pの言葉ですが、この東京上映に限らず実感として本当にそう思います。
東京アップリンクファクトリーへの16名のお客様。
小倉“つる平劇場”への59名、北九州市立視聴覚センターへの60名超のお客様。
本当に良く来て頂いた思います。

そして、そのお客様たちに私たちが元気を頂き、希望を頂き、激励を頂いています。
百歳まで生きて唄おう!
まだしばらくは、続けていきたいと思います。

 

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どこでも“映画館”『小梅姐さん』劇場 小倉つる平篇

30日、どこでも“映画館”つる平劇場、荒天のなか何とか無事打ち上げることができました。

映画とは無縁の会場で、急ごしらえの手配りチラシのみを武器にほとんど宣伝らしき宣伝もできぬままの興行で、会場を提供して頂いた名酒ギャラリーつる平様へのご迷惑を一番心配していましたが、とにかく無観客ゼロ!という記録?だけはしっかり達成することができました。

とはいえ、お一人様貸切状態が2度!はたしてご迷惑や否や!難しいところですが、にもかかわらず、つる平の奥様をはじめスタッフの皆さんが、この上映会を大変温かく見守り応援して頂きました。こうした“仮設の映画館”の可能性を感じる事にもなりました。特に記してお礼を申し上げます。

確かに渋い、曰く言い難い興行でした。一方で、終映後に期せずして拍手が起こること5回!という嬉しい事態を含め、涙目で思い出を語っていかれた方など、立ち去りがたい風情でそれぞれに感想を語っていかれたりと、酒壜に囲繞された空間の為せる業なのか、少なからず親しく優しい雰囲気に満ちる事しばしばでした。

8日間の合計で59人。なにしろお代は500円。製作費の回収どころか、家計の足を引っ張ってしまうというリアルな問題も孕んでのひと月でしたが、それでもまた若干の出会いもあり、やらないよりはやった方が良かった、否、むしろやって良かったと、終わった今心よりそう思っています。

そして、見ず知らずの人たちに、不特定多数の人たちに、こうして来場していただく事の、集まって頂く事の意味合いを、少しばかり考えさせられる時間にもなったようで、この試みの最初の現場としては、大変有意義だったと思っています。

なお、ご覧になったお客様の中からご自分の地域でもぜひ、というお声もいくつか頂き、そのうちの1件は早速来月5日、お客様お住いの地域の公民館で、というお話が決定しました。

北九州市一の繁華街、魚町銀天街の一隅に、ほんのひとときではありましたが非日常の時空が訪れ、そこに集った人々とともに、誰とは言わず届けられた忘れ物を、親しく懐かしむような想いに溢れた8日間でした。

28日に行われた、北九州市立視聴覚センターでの上映会では60名超の皆様が来場されました。というわけで小倉ではこの間、120名超の方たちが『小梅姐さん』と出会いました。

NHKFM日本の民謡」は、つる平さんでの本番中ということもありリアルタイムで聞くことができず、再放送の7日を期したいと思います。早起きするか、夜を徹して待つか、悩まし過ぎる問題ではありますが。

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この春は姐さんの季節?!

今月20日は姐さんの106回目の誕生日です。
だからと言うわけでもないのでしょうが、今月からゴールデンウィークにかけて姐さんの登場シーンが、俄かに増えています。

既報のとおり、北九州市の小倉魚町銀天街では、どこでも“映画館”『小梅姐さん』劇場を、名酒ギャラリーつる平という素敵な居酒屋さんで、今月いっぱい、毎日曜日と残り第4、第5月曜日、絶賛開催中!です。

さらに北九州では、北九州市立視聴覚センターの週末映画会という催しで、28日(土)『小梅姐さん』の上映が決定。というわけで、この28日からの3日間、北九州市内では規模こそ小さいものではありますが連日上映が続きます。

そして、NHKFM
お馴染みの「日本の民謡」という番組では、姐さんの「淡海節」が披露される予定です。 

放送日時:4月29日(日)11:00~11:50
       5月 7日(月) 5:00~ 5:50(再放送)
 

この回の放送はリクエスト集。
リクエストで選ばれるという光栄を、熱い思いで受け止めたいと思います。
登場される皆さんは以下の方々、錚々たるメンバーです。 

八木節/小沢千月
津軽山唄~東通り~(青森)/山本謙司
津軽音頭(青森)/成田雲竹
津軽じょんから節(前囃子)(青森)/高橋竹山
田原坂(熊本)/藤堂輝明
串木野さのさ(鹿児島)/成世昌平
こきりこ節(富山)/竹氏修
秩父音頭(埼玉)/小沢千月
新庄節(山形)/早坂光枝
文字甚句(宮城)/佐藤寛一
淡海節/赤坂小梅
十勝馬唄(北海道)/横川裕子

特に今回、小沢千月さんとご一緒です。
映画の完成後ずっとお世話になっていて、こんな形での共演、本当に嬉しく喜びも一入です。
番組の詳細は、NHKホームページ(民謡なんでも広場-日本の民謡)をご覧ください。http://www.nhk.or.jp/minyo/nihon/index.html

なおこの情報も、小沢千月さんのホームページ「民謡 小沢千月」の管理人様から届きました。

そして、東京は渋谷の映画館、アップリンク・ファクトリー

今月28日から5月6日(金)まで、「特集・グループ現代~鎌仲ひとみ監督『内部被ばくを生き抜く』DVD発売記念」という特別プログラムが組まれています。この特集のなかの5月2日(水)19:10~、5月6日(日)14:50~回、「小梅姐さん」が上映されます。

詳細は以下をご覧下さい。
http://www.uplink.co.jp/factory/log/004407.php 

なんだか俄かに盛り上がりを示す季節になりました。
こうしたことが契機になって、またぞろ動きが出てきてくれると嬉しなあという今日この頃です。

 

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どこでも“映画館”『小梅姐さん』劇場、続報

名酒ギャラリーつる平さんでの、どこでも“映画館”『小梅姐さん』劇場、第一弾!
このために作ったチラシ、管理人のスキル不足で当サイトへの画像のアップが遅れてしまいました。
実際のサイズはA5版、文字通りの手配りサイズです。
その画像をご紹介します。

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どこでも“映画館”『小梅姐さん』劇場

映画の完成からすでに5年、一昨年の11月13・17・26日の3日間、福岡市総合図書館での特集上映を最後に、上映という形での動きにブレーキがかかり、昨年の3.11大震災で自粛ムードが広がるなか、本作に関連するその他の動きもほぼ止まってしまいました。

災害の規模、そしてレベル7を超える可能性すらある東京電力福島第一原子力発電所の大事故。こうした事態の前に、もとより5年も経過した作品が、そうそう動くはずもありません。しかし、それまで充分に動ききれたかと言えば、とてもそういうふうに言えないところに曰く言い難いものがありました。

本作が完成し、田川市郡の各地域で先行試写会を行っていたとき、ご覧になったご高齢の婦人から注文がつきました。
あんたたち、いそいでみせてまわらにゃ!

この映画をみせてやりたい人たちが元気なうちに、と仰るのです。
その人たちが少しでも元気になるように、と仰るのです。

3.11後、あらためてその言葉が頭をかすめ、リフレインし、次第に膨らんでいきました。そうして行き着いたのが、<どこでも“映画館”『小梅姐さん』劇場>というアイディアでした。

早速以下のような提案書を書き、思い当たる方々などに少しずつ相談を始めました。

仮設“映画館”を開いてみませんか!!
高齢者がお茶の間気分で楽しめる映画鑑賞会
<どこでも“映画館”『小梅姐さん』劇場>
 超高齢社会の絆づくり、そのささやかな一事業案として

高齢社会の只中にある現在、高齢者の仲間づくりや交流にも可能な公営施設や、地域集会所、商店街の空き店舗等を活用した即席“映画館”の開設。
映画は、「百歳まで生きて唄おう 百歳以上になっても唄っていたい・・・」と、昭和の激動の時代を唄一筋に生き抜いた“うぐいす芸者・赤坂小梅”の、唄や映像、関係者のインタビューなどで綴った『小梅姐さん』。

各地の上映会で、懐かしかった!元気が出た!という高齢者のみならず、若い世代の方からも支持を得た作品で、戦前、戦中、戦後を生き抜いてきた皆様へのささやかなエールとして、さらには地域コミュニティの充実につながる活性化へのささやかな一助として、ご観覧を呼びかけるものです・・・・・・。

 そしてこのたび、やっと一件、具体化することになりました。
その端緒を飾るのは北九州市の小倉魚町銀天街。
梅若と名乗った次代の大スター赤坂小梅を育んだ小倉の街で、当時の姐さんの住いから数百メートルと離れていない、名酒ギャラリーつる平という居酒屋さんです。 

酒・焼酎・・・1000本のお酒が三方を囲む、まさしくお酒のギャラリーは圧巻のたたずまい。酒豪の名をほしいままにした姐さんに相応しい会場かもしれません。ぜひ店内写真をご覧下さい。 

しかもこのお店つる平さん、本業はお菓子の製造販売で、創業はなんと1921(大正10)年!
梅若時代の姐さんがここでお菓子を買っていたとしても、少しも不思議ではありません。

4月中の主に店休日の日中を使わせて頂くことになりました。
4月1()8()9(月)15()22()23(月)29()30(
上映はそれぞれ1回目11:30~、2回目14:30~(開場は30分前)
なお、『小梅姐さん』上映前に、特別㊙映像として20分ほどのお楽しみが付いてます。
キャパはほぼ30席で、お代は500円。文字通りワンコインでの開催です。

鬼が出るか蛇が出るか、とにかくこうした形では初めての開催です。
何とか成功させてその後の呼び水になれば、という淡い期待を抱いてはいるのですが、はてさて何をもって成功とするか難しいところです。

 

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3.11を前に(後)

今回の原発事故は、原子力(核)が生態系のどこにも位置できない事と同時に、人類によるすべての営為が、実は無償で付与される太陽エネルギーに由来するものであるということを、私たちに思い出させ、あるいは気づかせてくれたのではないでしょうか。

中沢新一著『日本の大転換』は、「生態圏」と「太陽圏」という言葉を使って、そのことの本質的な意味合いを説き、原子力が『人間に許された限界』を超えていることを明かします。言うまでもなく、私たち人類は地球表層部の薄い層である「生態圏」に生きています。以下、同著より少しだけ引用します。 

・        原子炉内で起こる核分裂連鎖反応は、生態圏の外部である太陽圏に属する現象である。そしてこの「炉」を燃やして発電をおこなう原子力発電は、生物の生きる生態圏の内部に、太陽圏に属する核反応の過程を「無媒介」のままに持ち込んで、エネルギーを取り出そうとする機構として、石炭や石油を使ったほかのエネルギー利用とは、本質的に異なっている。 

・        地震と津波は、生態圏の直下で起こる地殻の振動に原因しているから、それによって生態圏の受ける損傷は、生態圏自らの力で修復していく事ができる。ところが、いったん原子力発電所に深刻な事故が発生して、大量の放射性物質があたりにばらまかれてしまうと、その土地では、生物はその先何年もの間、生存することが困難になる。もはやその土地は、生態圏ではなくなってしまうのである。 

・        なぜか。それは原子力発電所そのものが、生態圏の外部に属する物質現象から、エネルギーを取り出そうとする技術に原因がある。生態圏の外部、もっと正確に言えば、地球をも包み込む「太陽圏」の物質現象が生態圏に及ぼしたものの影響を、長い時間をかけてでも癒していく能力を、私たちの生態圏はもっていないのである。 

そして、人類の経験したエネルギー革命の歴史(A・ヴァラニャック(仏)『エネルギーの征服』)を踏まえ、 

・        家の炉の火も、鍛冶師の炉の火も、火薬の火も、石炭や石油を燃やして得られる火も、すべては化学反応を利用している。そしてあらゆる化学反応は、原子のいちばん外側の軌道を運動している電子同士の結びつきによって、引き起こされる。つまり、「第六次エネルギー革命」にいたるまで、人類は原子核の内部にまで踏み込んで、エネルギーを取り出すことはしなかった。

 ・        ようするに、生態圏に生きる私たちの実存のすべては、安定した原子核の外側を運動する電子によって支えられている。生態圏のなかには、原子核の融合(これは太陽の内部で起こっている現象だ)や分裂(原子炉がそれを実現する)は、組み込まれていなかった。ところが、「第七次エネルギー革命」が実現した「原子力の利用」だけが、原子核の内部にまで踏み込んで、そこに分裂や融合を起こさせた。そして、化学反応や電気反応ではとうてい実現できないほどに莫大なエネルギーを、物質のなかから取り出したのである。 

・        福島原発の事故がはからずも露呈させたのは、原子力を扱う日本人の科学者の多くが、自分が専門とする分野でいったいなにがおこなわれているか、ことの本質を理解していないのではないかという、恐ろしい疑念であった。 

・        原子力発電は生態圏内部の自然ではないのだから、それをあたかも自然の事物のように扱うことは許されない。いわんやそれが、「ぜったいに安全である」ことなどは、ありえようがないのである。生態圏の自然と太陽圏の「自然」を混同することほど、危険なことはない。 

・        原子炉内では、地球生態圏の内部では、自然状態ではほぼ起こりえない原子核の分裂が、連鎖的にたえまなく起こっている。そして、この分裂から、莫大な熱エネルギーが発生している。しかし、その熱エネルギーを電気に変換する装置群や、原子炉をコントロールするのに必要な電源を発電所の外から供給するシステム自体は、まったく通常の生態圏内の「古典的」仕組みでできている。

・        このように原発システムにおいては、生態圏外的な仕組みと、生態圏内的な仕組みとが、軽水(ふつうの水)や配管やコードや厚めの鋼鉄板などといった、古典的な域を超えてむしろ原始的と言ったほうがいい素材で、媒介されているにすぎないのである。 

・        しかも中心部では、核分裂によって発生したエネルギーは、燃料棒のまわりに接触している水を直接振動させて、それを沸騰させ、その蒸気が配管をとおしてタービンに送り込まれている。 

・        媒介なしのエネルギー装置、これが原子力発電システムの本質である。原爆は科学者によって「制御不能となって暴走する原子炉」と定義づけられている。そう考えれば、原爆においても原発においても、この媒介なしのエネルギー装置という本質はまったく変わらない、ということがわかる。 

本書はこのほか、資本主義や市場メカニズム、人間の心のつながりといったことが述べられ、「3.11以降の我々が進むべき道とは?新しい『革命』へのマニュフェスト」と帯に記されるように、これから用意されるべき第八次のエネルギー革命と、文明への提言が語られていきます。本書の紹介を兼ねて、ここではネット上で読む事ができる多くの感想や批評のなかの一つを、短めに紹介して次に進めたいと思います。 

○自閉するシステムからの脱出
<前略>今日ある原発の是非の論議を、「原発推進派も新エネルギー派も」嵌ってしまう「効率論の罠」に収斂させてはならない、という思いが中沢さんにはある。「経済計算やエネルギー計量論の狭い枠」のなかでとらえていることはできない。だから「今回の『日本の大転換』では文学的な物語や修辞的な認識論の回路に一切頼らず、徹底して科学的な記述スタイルをベースにした」と語っている(「PLANETS SPECIAL 2011」)。

 原子力発電からの脱却は、「たんなるエネルギー技術と産業工学の領域に限定される影響を及ぼすばかりでなく、わたしたちの実存のすべてを巻き込んだ、ラジカルな転換」をもたらすことを明らかにする。
 ここから彼は、「贈与」をキーワードにしながら、「現代の資本主義からの脱出の可能性」(人類の本性によりふさわしい形態への変容)へと思考を進める。めざされるべきは「第八次エネルギー革命」であり、それは経済に「太陽と緑」の次元を取りもどすことになる、と。

 「贈与」の問題などさらに考えるべき課題は残されているが、大きな方向性としては、わたしたちがこれから進むべき道のアウトラインをわかりやすくみごとに描いている。「日本文明が根底からの転換をとげていかなければならなくなった」との冒頭のメッセージに同意したい。(スロー風録~素浪人の風録)


次に、動画を紹介します。 

東日本大震災の被災者である子供たちや子をもつ親の証言を通して3.11の津波と原発事故のその後を紹介するBBCドキュメンタリー(2012年3月1日放映)です。 

BBCドキュメンタリー「津波の子供たち」”Japan’s children of the tsunami ” 3:11(58分28秒)

 BBC(イギリス放送協会)の制作でナレーションや字幕は英語ですが、証言は日本人、つまり日本語です。英語がわからなくてもまったく問題ありません。当事国の住人である私たちにとっては、その証言だけで充分すぎるほどです。

子どもたちは、インタビュアーに語るのではなくカメラに向かって語ります。カメラの向こうの未来に向かって語ります。その子どもたちの視線。その眼の輝き。一方で、遠くを見やる表情とその眼に顕れる例えようのない深い哀しみ。幼い心に押し寄せた一瞬の大地震と大津波、そして放射能という非日常の体験。画面を通してではありながら、この子たちの視線についたじろいでしまいます。秀逸なドキュメンタリーです。
 

最後に、姐さんとの関連のなかで見つけた一篇の詩をご紹介します。
本サイト一昨年の2010年1月28日付けで、碧南市の大浜音頭(作詞:河井醉茗、作曲:藤井清水)という民謡を紹介しました。

 その際、作詞者の河井醉茗について確認したとき、一篇のすてきな詩に出会いました。ただ、その時は、新民謡の歌詞というものが、野口雨情を例に出すまでも無くかなり優れた詩人たちの手によって生まれたものであることを再確認しただけでした。 

しかし、その時出合った河井醉茗のこの一篇が、東京電力福島第一原子力発電所の爆発、メルトダウンという事件の後、にわかに光と潤いを帯びて眼前に蘇えりました。

子どもたちよ、と呼びかける、1932年に発行された詩集「紫羅欄花(あらせいとう)」の中の『ゆずり葉』という一篇です。3月11日を前に、この詩を掲げて当サイトのメッセージにしたいと思います。 

河井酔茗『ゆずり葉』 

子どもたちよ
これはゆずり葉の木です
このゆずり葉は
新しい葉ができると
入れかわって古い葉が落ちてしまうのです

こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉ができるとむぞうさに落ちる
新しい葉に命をゆずって──

子どもたちよ
おまえたちは何をほしがらないでも
すべてのものがおまえたちにゆずられるのです
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません

かがやける大都会も
そっくりおまえたちがゆずり受けるのです
読みきれないほどの書物も
みんなおまえたちの手に受け取るのです
幸福なる子どもたちよ
おまえたちの手はまだ小さいけれど──

世のおとうさん、おかあさんたちは
何一つ持ってゆかない
みんなおまえたちにゆずってゆくために
命あるもの、よいもの、美しいものを
いっしょうけんめいにつくっています

今 おまえたちは気がつかないけれど
ひとりでにいのちはのびる
鳥のようにうたい
花のように笑っている間に
気がついてきます

そしたら子どもたちよ
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見るときがくるでしょう

 

 

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3.11を前に(中)

ところで、「還元作用も含めた、『循環構造(サイクル)』」であるはずの生態系は、すでに様々なところで破綻が生じており、しかもまるでローリングストーン状態のような印象を拭えません。

この生態系のあり様(自然の摂理)について、先の『カムイ伝講義録』(田中優子著/本サイトではウェブ版『カムイ伝からみえる日本』を参照)は、以下のように述べています。「還元作用も含めた、『循環構造(サイクル)』」の部分も含めた一文を、若干の省略を入れつつ少し長くなりますが引用してみます。

 舞台は、沼の底であった。ここには、多種多様の生物が棲息していた。追忍の術策にはまったカムイが、巨木と共に沈んできたのだ。その時、カムイの鎖骨には深く鉤(カギ)が食い込んでいた。どのようにあがいても、鉤はなかなか外れない。さらにこの鉤には鋼入りの縄が縛り付けてあり、その先は巨木に絡み付いている。もはや彼一人の力では、この状況を克服することはできなかった。しかし諦めることは死を意味する。ここへ来てカムイはなお、生への執着を見せつけた。彼は最後の手段として、「自然の法則」を利用しようと試みる。

 彼は2つの方策を準備していた。第1の策として、カムイは魚万(またはコマセ)と呼ばれる丸薬が入った筒を、水中に放出した。これは魚をおびき寄せるための撒き餌である。その作戦の目的は「食物連鎖の人工的な濃縮」、つまり、この沼に保たれていた生き物同士の捕食関係を急接近させ、さらに捕食速度を短時間で進めることにあった。

 続く第2の策では、自身の体力消耗を抑えるために、一切の抵抗を止めてしまう。このようにして絶好のタイミングが訪れるまで、あとはひたすら待つしかなかったのだ。

 カムイの予想通り、この沼の生態系を成す生き物達は、早速反応を示し始めたのである。まず彼の傷口に無数の虫類が集まった。次は、それを求めて小魚がやってくる。さらなる時間の経過に伴い、やがてコマセの効果も出始めた。それにつられて、魚の群れが押し寄せてくる。これを狙って中型の魚、さらに大物へと規模は徐々に拡大していく。それはまさに弱肉強食の連鎖であった。

 カムイはこの現象に、すべての望みを託していた。この人工的に引き起こされた異常事態によって、大量の生き物が反応し、暴れ、そこに大きな「力」が生じると見込んでいたのである。やがてそれも的中し、暴走した生き物達によって沼の水質は乱された。結局、彼はこのどさくさに乗じて脱出に成功した。

 この弱肉強食を基とした生物の「ピラミッド構造」を少し確認しておこう。まずその底辺に近づくほど、生物の力は相対的に弱まる。逆に三角錐の頂点に向かうほど、その生き物にとっての天敵は減少してゆく。一方、種の個体数を比較した際は、下層部ほど数も多く、大型(そして強者)になればなるほど、少なくなる。これは、繁殖能力の差に拠るところが大きいと見られる。すなわち天敵の数に応じて、個体数を増やしておくという発想だ。

 ともあれ、これまで「自然界」は、こうした生物同士の関係構造が柱となって形成されていると考えられてきた。しかしダーウィニズム以後、殊に現代においては、その「常識」を不完全とする声も高まってきた。そもそも、こうしたピラミッド型の構造は自然界の一側面を抜き出したものに過ぎないのである。

 食物連鎖(生態系)の仕組みを把握するためには、やはりこの頂点に君臨する者の行く末が気になる。自然界の中において、彼らが最終的にどのように変化していくか、そこまで見ておかなければ、これは生態系の全体把握につながらないのだ。少なくとも、「強い」、「個体数が少ない」という徳目だけで高い地位が維持できるほど、自然は甘くはない。

 その場面のあと、カムイは再びその沼を訪れていた。かつて沼には、巨大な鯉が棲息していた。
 その巨大鯉のうちの1匹を、カムイは以前吸血魚から救ったことがある(第2部7巻「海跡湖(二)」)。これを機に、彼はこの巨大鯉に厚意を抱くようになった。であるから、当地を去る前に別れを告げようと考えていたのだ。しかし時を経た沼底では、彼の期待を大きく裏切る光景が待ち受けていた。あの巨大な鯉が、縄に絡みついたまま自由を奪われ死に絶えていたのである。

 巨大鯉はこの沼地において、ピラミッドの頂点に位置する存在であった。しかし今、その一切の抵抗を止めた巨体には、無数の生物が群がっていた。彼らの捕食活動によって巨大鯉は崩壊のプロセスを辿っていた。体の一部は食い散らされ、他の部分では腐敗が進んでいる。腐敗もまた、微生物の分解作用に拠る所が大きい。かつての王者は、こうして自らの肉体を、その下部に位置する生物に差し出したのである。

 この一連の様子を、生態系のもう一つの現象、「還元」作用とみることもできる。
 還元は第一に「根源に戻す」と言う意味を持つ。さらにこれを応用すれば「一部に集中した栄養分(ひいては富)を、再配分する、あるいは分散させる」という解釈も可能であろう。いずれにせよ、生態系は単に弱肉強食(ピラミッド型の社会)を指す言葉ではなく、還元作用も含めた、「循環構造(サイクル)」のことを総称している。

 確かに巨大鯉にしてみれば、その死に方は不本意であったかもしれない。
しかし、この死はあらゆる生物に還元されることで、むしろ活かされる結果となった。
 またこの一連の過程には一切の無駄がない。あらゆる生物にはやがて死が訪れる。この死が養分として活かされ、生かされる命がある。巨大鯉の挿話は、その生態系の壮大な有り様を、縮図にして垣間見せてくれる場面であった。
 

さて、原子力(核)発電はこの生態系に、「還元作用も含めた、『循環構造(サイクル)』」に、どのように位置づけられるのでしょうか? 

無害になるまでヨーロッパでは10万年、アメリカの基準では100万年とも言われる、核のゴミ、すなわち高レベル放射性廃棄物一つとってみても、それは明快です。原発が稼動するだけ核のゴミは貯まる一方、しかしその処分場=貯蔵管理は、やれ深海だの、南極だの、宇宙だのと喧しくはありましたが、なべて海外からの厳しい批判にさらされ、結局狭い日本、そんな場所などあるはずもありません。 

特に今回の事故で大量に発生した放射性廃棄物の、中間貯蔵施設などという実にいい加減であいまいな名前で、福島のどこかに仮置き場をとの画策が続いているようですが、最終のない中間は、そのまま最終を意味します。そんなものをいったん作れば30年、50年は当然そのまま、世代が変わり時代が変わり責任は先送りされながら、まさしくそこは生態系の外部に位置づけられる場所になっていくでしょう。 

考えるまでもなく、この生態系が息づいている領域は地球上のわずかな範囲に過ぎません。
よく使われる例えですが、地球を1メートルの玉に例えると地球を包む大気の厚さ20Kmはわずか2mm、海の深さが平均して3729mらしいので、0.37mm。この実に薄い大気と水の層の中に生命は育まれているのです。ここが人類を含むあらゆる生き物たちの生存の場所なのです。 

そして私たち生きものが、この層から一歩でも外に出ようとすれば、放射能汚染地区に入る作業員の方たちのように、人工的な装備を身にまとわない限り生きていくことは不可能だし、宇宙船の乗組員のように厳重に保護されても、長期間留まる事は困難でしょう。 

プロメテウスの火とも例えられる原子力(核)のエネルギーは、この生態系還元作用も含めた、『循環構造(サイクル)』」の、どこにも位置づける事はできません。

 

 

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3.11を前に(前)

被災された方々の1年と、少なくとも直接的な被災を免れた私たちの1年とは、実感される時間のスピードに相当の開きがあるのではないかと思います。しかし、現実の1年はためらいも無くやってきます。

まず何より、あらためてご遺族、被災者の皆様に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

さて、この大震災について、原発事故について、似つかわしくないのではとの逡巡を抱きつつ、やはり触れずにはおれず時おり当サイトへ投稿させていただきました。

そしてこの間、特にインターネット上ではたくさんの情報や知見に出会い、また垣間見る事になりました。そうした中で印象に残っているものをホンの少しだけ紹介させて頂きながら、3.11を前に、再度このことについて触れておきたいと思います。

まず、武蔵野美術大学芸術文化学科の学生による卒業研究・制作の作品をご紹介します。
1945年から1998年までに、核爆発(核兵器の使用と核実験)が何回あったのかをグラフィックで伝える動画です。言葉や文字は無く、どの国の人々にも理解されるように制作されたすばらしい作品です。

14分25秒、ぜひフルスクリーンでご覧下さい。
Bombas Nucleares Detonadas 1945-1998 (Isao Hashimoto)(14分25秒)

こちらには、作者のコメントなどが紹介されています。
卒業研究・制作 | 武蔵野美術大学 芸術文化学科 – Arts Policy and Management

この作品をみて、日本人の2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で亡くなる時代、などといわれる現在、その原因は様々論じられていますが、そしてそれはその通りだと思うのですが、1950年代あたりを境に急上昇していく癌の死亡率をみるとき、それらの要因に加えて放射能汚染による被曝が、実はベースにあるのではないかと思うようになりました。
主要死因別死亡率(人口10万人対)の長期推移(~2010年)
(このグラフで悪性新生物と標記されているのが、癌です)

そして、今年1月30日に放送されたという南海放送制作のテレビ番組です。
冒頭、ナレーションが語ります。

・・・しかし今から58年前、同じこの日本で線量計が人々に向けられた事は知られていません。そして、日本全土が放射性物質ですっぽりおおわれたことを。救済されることなく死んでいった多くの人々がいることを。

この番組は、1954年に米国が南太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験で「死の灰」を浴びた漁船の乗組員の被害の実態、日米両政府の思惑で封印された事件の全容を、独自入手した米国の機密文書などで浮かび上がらせます。

58年前ビキニの水爆実験に巻き込まれたのは第五福竜丸だけではなかった。延べ992隻の漁船が被曝、しかも放射性物質は日本をすっぽり包み込んでいた。日米政府は僅かな金で幕を引いた。その後何も無かったかの様に実験海域のマグロが日本の食卓にあがり続ける。X年後、船員は若くしてバタバタ死んでいった…

上記動画と併せて、ぜひご覧下さい。
NNNドキュメント「放射線を浴びたX年後 ビキニ水爆実験、そして」(45分41秒)


次は音楽です。
FRYING DUTCHMAN  humanERROR(17分05秒)
フライングダッチマン  「ヒューマンエラー」

管理人が初めて聞いたのは昨秋だったでしょうか、いささかの戸惑いを覚えつつ聞き始めたのですが、半ばあたりから名状しがたい昂揚感につつまれ、シャウトへと至るエンディングまでに、つい胸奥に熱いものを感じてしまいました。

人それぞれ音楽への嗜好もあると思いますので、合わない場合はご容赦ください。
しかし、若いミュージシャンからこれほどまでに直截なメッセージが投じられることへの新鮮な驚きと、その勇気、説得力は充分に賞賛に値するものと思います。

以下はこの曲に寄せられていたコメントで、ものの見事に解説しきった一文、どうぞご一読を。

この内容を反原発の論客に語らせても1時間はかかるだろうし ややもすると無関心層には複雑で信じ難い原発の滅茶苦茶ぶりを とても解りやすく、たった17分間で上手くまとめている。 ライブで一発録音されたという その詩の構成力は驚嘆すべきものがあるし 口語調で力強く、正しい怒りに溢れ、それでいて根底にある優しさと純粋な責任感、そして勇気 この詩は文字で見るより音で感じる方が圧倒的説得力がある。 もう何回聞いただろう。 楽曲がシンプルな事もあり、この詩のもつ底しれぬパワーを感じずにはいられない。 間違い無く2011年を象徴する曲、 そして日本の大衆音楽史に大きな軌跡となりうると思う。」



ここで短い動画を紹介し、未来への展望を期しながら前半を終わります。
宮脇昭「いのちを守る300キロの森づくり」(4分4秒)

震災復興ガレキの山は貴重な地球資源
津波から生命と財産を守る切り札
ヘドロも木にとっては貴重な栄養分
(財)地球環境戦略研究機関 国際生態学センター宮脇昭氏による、震災によって出た大量のガレキを再利用し、土地本来の本物の森による防潮林(防潮堤)の提案VTRです。

恐らくこうした提言が、数多く寄せられているものと思います。
しかし、これらの提言から何が選択され、実際にどう具体化していくのか、こちらから積極的にリサーチでもしない限り、残念ながらなかなかみえません。

生態系は単に弱肉強食(ピラミッド型の社会)を指す言葉ではなく、還元作用も含めた、『循環構造(サイクル)』のことを総称している。」(田中優子著『カムイ伝講義』)
少なくとも、生態系を保全する、そんな取り組みであって欲しいと思います。

 

 

 

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北九州市立視聴覚センター

DVD/図書館・ライブラリーの最新情報です。

DVDの新たな収蔵先は、姐さんの第二の故郷、北九州市
姐さんが芸者修行に励み、野口雨情藤井清水らと出会って歌手デビューするその下地を作った小倉の街。

北九州市立視聴覚センターは、この小倉の街の中心、北九州市庁舎小倉北区役所小倉城天守閣松本清張記念館などに隣接し、北九州市立中央図書館に併設されています。

姐さんがボートを漕いだ紫川がすぐ側を流れ、姐さんの武勇伝や恋愛模様など、恐らくは数々のエピソードが刻まれた土地の記憶が、この地を歩きそしてそこに建つライブラリーで本作を観賞する時、きっと幻影のように立ち上がってくるかもしれません。

あの姐さんの『小倉節』。
そして映画のなかで、姐さんへの思いと『小倉節』のエピソードを紹介し自ら披露して頂いた本條秀太郎さんの名唱!

納まるべきところに納まったという、感慨一入のものがあります。
ぜひ、お近くの図書館にリクエストをお願い致します。
なお、お問い合わせは以下にお寄せ下さい。
●Eメール koume-nehsan@mail.goo.ne.jp


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「日本の民謡」(NHKFM)

 15日放送の「日本の民謡」(NHKFM)を聴きました。

今回放送された「日本民謡ヤングフェスティバル2011全国大会」で、若い人たちの素晴らしい歌唱を聴く事が出来ました。そして、民謡を自らのものとする若い世代が、確実に存在していることをあらためて実感させられました。ほんとうに素晴らしい!

そこには、彼らを見守り育てる大人たちと共に、当然ながら同世代の聴き手や応援する人たちが、それぞれまだ小さな輪であっても必ずいるはずです。その輪の中には、お姉ちゃんお兄ちゃんの凄さ素晴らしさ華やかさを目の当たりにして、民謡の魅力に目覚める幼い子どもたちもいるでしょう。

その輪の広がりは、そして世代を繋いで守り育てていくのは、こと民謡に限らず今を生きる大人たちの責任であることを痛感します。さらに今回の放送を聴きながら、中でもマスメディアの果たす役割の大きさを強く感じます。

そういう意味でも、現在、マスメディアの中で唯一(?)民謡を取り上げているNHKさんには、ぜひとも頑張り続けてほしいなあとつくづく思ったことでした。聴いているのは、言うまでも無くコアなファンだけではありません。民謡を好きになるかもしれないそのとば口に立つ、老若男女の多くのリスナーがいます。

さて、姐さんの唄に変わって一曲目、「黒田節」と紹介されました。2番の唄が始まって間違いに気がつきました。この唄の正確な題名は、姐さん自ら作詞したという歌詞を2番に当て、感謝の意を込めて「祝い唄黒田節」として発表されたものです。

     (2番)君が晴れ着の御姿に 戯れ遊ぶ鶴と亀
        今日の良き日は君がため 寿祝うてめでたけれ

 そして、キャプションともいうべきアナウンサーによる言葉の情報が、あまりにも少ないことに気が留まりました。これまで感じた事はありませんでしたが、いったん懐疑の耳になると必要以上に異質なものまで聴き込んでしまいます。

説明や紹介よりも、少しでも曲を聴いて頂きたいということなのかもしれませんが、もう少し、ホンの少しの丁寧さが欲しいと思いました。

例えば、故人の唄を紹介する際、特に姐さんのように同じ曲を何度もレコーディングしているような場合には、その唄がいつ発表されたものか、あるいはレコーディングされたものか、せめて年代だけでも言い添えて頂ければと思いました。何故なら年代によって歌唱が違い、今回の三曲は、歌手としては晩年のものです。

ヤングフェスティバル」と銘打たれた大会の放送の締めくくりに、姐さんのこの晩年の三曲が選ばれた理由の説明が、ほんの少しでも付け加えられていたらと思いました。そして、これはあくまでも管理人個人の感想である事をお断りしたうえで、なんとなく残念な、切ない思いで聴き終えました。

祥月命日の日に 

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1月15日、姐さんの唄が流れる!!

年始早々、朗報が届きました。
姐さんの唄が、ラジオで流れます。
それも3曲!! 

黒田節」「おてもやん」「久留米そろばん踊り
すべて映画にも使った姐さんの代表曲、九州のウタです。

番組は、
NKK-FM「日本の民謡」-日本民謡ヤングフェスティバル2011全国大会-(2)

放送は、
1月15日(日)11:00~11:50
1月23日(月) 5:00~ 5:50(再放送)

番組のトリを飾って、最後に流れるそうです。
詳しくは、NHKホームページの番組表をご覧ください。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2012-01-15&ch=07&eid=89227

そして、この朗報は、これまでも度々情報をお寄せ頂いている民謡歌手・小沢千月さんのホームページ「民謡 小沢千月」の管理人様から届きました。

今月17日は、姐さんの祥月命日
その前後に、電波に乗った姐さんの代表曲が全国で流れる!
素晴らしい供養になりそうです。

映画にとっても、2012年は“冷温停止状態”から少しは脱却できるかもしれませんね!

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2012年

幕開けは、やはり民謡から始めましょう。ネットで耳にしたラジオ番組です。
MBSラジオ Radio News“たね蒔きジャーナル”

放送のタイトルは「心に響く相馬民謡」(1月6日、計約16分)
一昨年の日本民謡協会全国大会で、「相馬木挽き唄」を唄い優勝した松本幸雄さんが電話インタビューに応え、優勝した唄の録音が披露されます。

番組の案内です。
「きょうは福島県南相馬市にお住まいの松本幸雄さん(83歳)に電話をつなぎます。松本さんは相馬民謡の名手で全国大会優勝するのどの持ち主。原発事故で避難した時のこと、すっ­かり人の減ったまちのこと、毎年楽しみにしていた柿がもう食べられないことなどをお聞きします。一時は唄う気持ちを失いかけた松本さんですが、去年も大会に出場。前向きに­生きていこうとされています。もちろん、松本さんの唄も皆さんにお聴きいただきますので是非お楽しみに。」
2012/0106 [1/2]たね蒔きジャーナル 「心に響く相馬民謡」
http://www.youtube.com/watch?v=4r6KrZmGhas&feature=mfu_in_order&list=UL
20120106 [2/2]たね蒔きジャーナル 「心に響く相馬民謡」
http://www.youtube.com/watch?v=MS-Jz1MiB8c&feature=autoplay&list=UL4r6KrZmGhas&lf=mfu_in_order&playnext=1

そしてもうひとつ。
同じ“たね蒔きジャーナル”で放送された「福島県浪江町の民話の語り部大阪に避難」(1月5日、計約21分)

番組の案内です。
きょうは、福島県浪江町から堺市に避難してきた民話の語り部・吉川裕子さんをスタジオにお招きします。吉川さんの家は、福島第一原発から7キロのところにあり、現在は警戒区域で立ち入り禁止となっています。今夜は、浪江町に伝わる民話とご自身の被災体験を福島弁で語っていただきます。仙台出身の千葉猛アナとの東北弁トークをお楽しみください。
20120105 [1/2]たね蒔き「福島県浪江町の民話の語り部 大阪に避難
http://www.youtube.com/watch?v=YjAi-Z2Sd_o&feature=mfu_in_order&list=UL
20120105 [2/2]たね蒔き「福島県浪江町の民話の語り部 大阪に避難
http://www.youtube.com/watch?v=ODfNjI55ryA&feature=related

民謡、そして方言――。
民俗学者の柳田國男は、水田稲作を基盤とする定住農耕民を指して常民という言葉をあてました。民謡の松本さん、民話の吉川さんのお話や唄を聞きながら、柳田が示したその<常民>という言葉が思い出され、その豊かさをあらためて感じさせらました。そして一方で、このクニの形がやはり少しずつ溶け始めているような思いにどうしても捉われてしまいます。


本年も、どうぞよろしくお願い致します。

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