15日放送の「日本の民謡」(NHKFM)を聴きました。
今回放送された「日本民謡ヤングフェスティバル2011全国大会」で、若い人たちの素晴らしい歌唱を聴く事が出来ました。そして、民謡を自らのものとする若い世代が、確実に存在していることをあらためて実感させられました。ほんとうに素晴らしい!
そこには、彼らを見守り育てる大人たちと共に、当然ながら同世代の聴き手や応援する人たちが、それぞれまだ小さな輪であっても必ずいるはずです。その輪の中には、お姉ちゃんお兄ちゃんの凄さ素晴らしさ華やかさを目の当たりにして、民謡の魅力に目覚める幼い子どもたちもいるでしょう。
その輪の広がりは、そして世代を繋いで守り育てていくのは、こと民謡に限らず今を生きる大人たちの責任であることを痛感します。さらに今回の放送を聴きながら、中でもマスメディアの果たす役割の大きさを強く感じます。
そういう意味でも、現在、マスメディアの中で唯一(?)民謡を取り上げているNHKさんには、ぜひとも頑張り続けてほしいなあとつくづく思ったことでした。聴いているのは、言うまでも無くコアなファンだけではありません。民謡を好きになるかもしれないそのとば口に立つ、老若男女の多くのリスナーがいます。
さて、姐さんの唄に変わって一曲目、「黒田節」と紹介されました。2番の唄が始まって間違いに気がつきました。この唄の正確な題名は、姐さん自ら作詞したという歌詞を2番に当て、感謝の意を込めて「祝い唄黒田節」として発表されたものです。
(2番)君が晴れ着の御姿に 戯れ遊ぶ鶴と亀
今日の良き日は君がため 寿祝うてめでたけれ
そして、キャプションともいうべきアナウンサーによる言葉の情報が、あまりにも少ないことに気が留まりました。これまで感じた事はありませんでしたが、いったん懐疑の耳になると必要以上に異質なものまで聴き込んでしまいます。
説明や紹介よりも、少しでも曲を聴いて頂きたいということなのかもしれませんが、もう少し、ホンの少しの丁寧さが欲しいと思いました。
例えば、故人の唄を紹介する際、特に姐さんのように同じ曲を何度もレコーディングしているような場合には、その唄がいつ発表されたものか、あるいはレコーディングされたものか、せめて年代だけでも言い添えて頂ければと思いました。何故なら年代によって歌唱が違い、今回の三曲は、歌手としては晩年のものです。
「ヤングフェスティバル」と銘打たれた大会の放送の締めくくりに、姐さんのこの晩年の三曲が選ばれた理由の説明が、ほんの少しでも付け加えられていたらと思いました。そして、これはあくまでも管理人個人の感想である事をお断りしたうえで、なんとなく残念な、切ない思いで聴き終えました。
祥月命日の日に



